いろはのーと

いま、とても大切な出逢いを感じている。

まずヨガに出逢い、それを縁に伝説と呼ばれるサーファーのジェリー・ロペスの生き方を知り、さらにハワイのローカルヒーローに惹かれて、レイアード・ハミルトン、ロブ・マチャド、ケリー・スレイターの自然との交流に魅せられ、ジャック・ジャクソンのピースフルな音楽に浸っている。

ハワイに行ったこともなければ、波乗りだってしたことがないのに。

本当に出逢い、としか言いようがない。

救われた、とだって言える。

もう少しでワイプ・アウト、波にのまれてめちゃめちゃになりそうな。そのときに、ひとすじのラインを示してくれた。いや、本当はもうほとんど溺れていたのかも。でもとにかく、いまは海岸に帰り着いて、もう一度、波を見ている。もう一度、憧れと敬意と親愛の思いで波を見ている。そしてまた、パドル。波に触れたいと願っている。

ヨガとは、出逢う準備ができたときに出逢うとか。であれば、いま堅くて窮屈な殻を脱ぎ捨てた蟹のように、軟らかく無防備なカラダをさらして、わたしは新しい自分に出逢ったのかもしれない。

自分のなかに少しずつ生まれてくるエネルギーを感じる。

わたしを消耗させていた愛、その同じ愛が、これからはわたしを導いてくれる、そんな気がしている。ひとりの人をこんなにも愛している自分を、認めて、受け入れて。たとえその人とは結ばれなくても、幸せだと、いま感じ始めた。

すごいな。人生って、こうやって続いていくんだ。

出逢いを重ねて。